事業アイデアの実験パート2 『ABESCORE by 阿部書店』世界のすべてを格付けするサイト。これは化けるか?!

アイデアは形にしないと良いかどうかわからない!・・・をモットーに、アイデアを短期間でプロトタイプにしていく取り組みの、第二弾を公開しました。

第一弾の『OUTLET(仮称)』は、ちょっと商売気が出過ぎていることがわかったので要検討モードなのですが、作ったシステムが流用できそうだと気づき、書いたプログラムを流用して次の「ABESCORE」のプロトタイプを作りました。そのため製作時間は数日。1つ作ったものが、予期せず別のアイデアの実現につながるというのはよくあります。

現物はこちらをご覧ください→ ABESCORE by 阿部書店 >

例により、本来は内輪だけで見るべきものを公開しちゃいましたので、そのおつもりでご覧くださいませ。スコア評価はある程度精度が出ていますが、暫定的なものです。

なせスコアリング事業か?

もともと、いろんなものにアワードを授与するサイトをやれないものかと、数年前からあたためていました。アワードを出すには、ますスコアで評価するのが先かと思いまして、スコアリング・サイトからスタートしようと思ったわけです。アワードの話は過去のブログにて >

この世の中には難解なものが多く、人によって好みや価値感も様々な時代なので、何かを選ぶのは至難の業です。信頼性の高い客観的な情報を集めて、それらをもとに、われわれの独自の計算式でスコアを出すという試みです。

プロトタイプを見るとわかりますが、カメラのような身近なものから、政治や国のような評価が困難で、誰も実体が把握できていないものまでを扱いたいと思っています。完璧な評価方法を作るのは不可能なので、評価の精度だけでなく、創造的な切り口で点数をつけることも考えています。

知人と古典自己啓発本を評価してみる予定もあり、評価指標を検討中。ブログ記事や、形の無いものまで、可能性は無限にあると感じています。

わたしとしては、ありとあらゆるものをスコアリングしてみたい、そんな夢があります。

「日本人が移住しやすい国」で試算スコアリング

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試しに「日本人が移住しやすい国」というランキングを作ってみました。生活物価から政治の安定度まで、10の評価項目をABC評価。各項目に5点を配点し、全項目をプログラムで合計。そのままだと、40点満点なので、100点スケールに自動変換して総合点を表示しています。

サイトのプログラミングとデザインは私が担当、嫁がリサーチをやってくれました。ABC評価の元は、信頼できる生データなどをネットで探したものをベースにしてます。

近い将来、単なる合計計算ではなくて、特定の評価項目に重きをおいたフォーミュラにしたり、読者の投票も加点したりといった、複雑な計算を導入したいと思っています。

こうやって形にして、いまのシステムの問題が見えたので、サイトの設計をしなおし、プログラムを全面的に書き直す予定です。Wordpress、Advanced Custom Fieldプラグイン、PHPによるカスタムコーディングで作っています。

わたしはいまマレーシアに住んでいますが、こうやって具体的な数字にしてみると、各国を調べるきっかけるとしては「あり」だと思いました。数字化するという試みの感触は非常に良い。知人たちの反応も非常に良好。

悪名高きワイン評論家の100点評価

インスピレーション源のひとつは、ワイン評論家として有名なロバート・パーカー氏の「パーカーポイント」。ご存じの方も多いでしょう。

味の評価は特に難しいもののひとつですが、彼が100点満点のスケールであらゆるワインを評価し始め、世界中のワイナリーが彼の好みに合ったワインを作るまでになってしまったという、恐ろしい影響力のスコアリングシステムです。高得点を取ると、値段が高騰したり、瞬時に売り切れるとのこと。

私はワインの専門家ではないので、パーカー氏の舌の性能に関する議論はここではしませんが、わかりにくいものを数字で見えるようにしたこと、ワインの世界をひっくりかえしてしまう程の影響力も持つに至ったことは、すごいことだと思っています。モノゴトをひっくり返す人は避けて通れない、激しい非難も浴びているようですが・・・。詳しくは「The Emperor of Wine」という伝記書に書かれていますので、興味の有る方はぜひ。知的エンタテイメントして非常に面白い本です。

「アベスコア」というネーミング

名前はシンプルに「アベスコア」としました。自分の名前をつけるのもどうかと思ったのですが、こざかしいベンチャーのようなネーミングはキモイですし、やるならば自分が看板になることは間違い無いので、入れてしまいました。結婚して阿部コンビになったので、アベと言っても2人のことになりましたしね。夫婦揃ってリサーチが大好きなので、天職かもしれない。一緒にできる事業をやろうという希望もあり。

英語のスペルが「ABE」なので、「ABC」評価と字面が似ているのも、ユーモラスでしょ?

乱立する『タイ焼き屋』に想う商売というもの。意外な展開

さいきん街を歩いていると、タイ焼き屋さんが目につきます。

流行っているのに便乗して、「粉モノは儲かる」ということで、脱サラしたおっちゃんが始めるケースが多いのだとか耳にしました。

たしかに、タイ焼き一個の原価は安いし、大それた職人芸も必要ないものと想像。ただ、そういった人が見落としているであろうことは、「お客さんが来るかどうかはまったく別の話」という点。タイ焼きを焼いたら、客がワラワラ集まってくるとわけではありませんのでね。東京駅の中にでもあれば話は別ですが、そのへんの路地裏で成り立つ商売ではありません。

日本という流行すたりの激しい文化の特性上、いつまでブームが続くかもわかりません。流行に乗っかるのはこの国では危険です、よほどレベルの高い専門家でも無い限りは。わたしの経験上、店舗販売というのも、成功が場所に大きく左右されるので、素人にとってはギャンブルのようなものでもあります。

客の気配が無いタイ焼き屋を横目に、起業という危ない冒険について、いつも考えはじめます。考えるだけならまだしも、隣を歩く相方にいつも同じ話をはじめるので、いわゆる迷惑な、タイ焼き屋評論家。

 

・・・と、ここまで書いて、パソコンを閉じました。

 

7年ぶりに出かけた人間ドックで、左目を精密検査してこいというお達しが出たもので、おでかけの時間です。四ッ谷駅に向かって大通りを歩き、路地を入ると、めあての医者の三軒手前に、タイ焼き屋出現。おお!

さっそく、このブログ用に写真3枚ゲットです。

あれ?

なにやら、白いユニフォームの職人さんが3人もいて、なんだか渋い伝統的雰囲気の店構え(写真)です。ほんとはもっと安っぽい店が理想的だったんですが。

眼科の受付のおばさんに聞いてみると、

「あら、四ッ谷界隈じゃ有名で、冬は長い行列ができてますよ。買ってその場で食べていくサラリーマンのおじさんもよくいらっしゃるくらいで。」

実は、わたくし、眼科に最後にお世話になった時期も思い出せませんが、最後にタイ焼きをかじったのも、いつだかも記憶が定かでない。辛口タイ焼き評論家としては、これは困ったもんです。

お医者さんの異常なし!という言葉を胸に、帰り際、相方の分と2つ買ってみました。1つ140円。安っ!

帰宅して調べたら、JR四ッ谷駅近くの静かな路地にある「たいやきわかば」は、食べログでレビュー400件の有名店!社用で、わざわざ遠くから買いに来る人までいるらしい。

相方の帰宅を待てずに、すぐ食っちゃいました。パリッと焼き上がった皮と、文字通り尾っぽまで詰まった、絶妙な甘さのスムースあんこ。たしかに美味い。

ここで、このブログは、書き始めには想定していなかった、甘めの結論に到達します。

結局、どのビジネスも、レベルはピンキリ!

あとですね、人生、次にどんな意外な展開が待っているか予測不能!それがおもしろいっす。

・・・以上、新宿区舟町から、新米タイ焼き評論家への一歩を踏み出した阿部がお届けしました。

良い花屋を瞬時に見分ける、たった1つの簡単テクニック。元花屋、どや顔で語る

デザイン屋の私が、偉そうに花業界のことなど書けるのには理由がありまして、当時の相棒と数年間花屋をやった経験があるからです。

今年は、5月12日・日曜日が母の日。毎年このときばかりは、ふだん花を買わない人も花屋に向かうようで、全国のお花屋さんは、年間の売上げの1割をたった数日で稼ぎ出します。

花の業界に足を突っ込んではじめてわかったのは、街の花屋の大半は、腐りかけの花を売っているクソ花屋だということ。大枚をはたいてお母さんに送る花ですからね、元プロの経験から、良い花屋の見分け方を伝授させて頂きます。

いきなり結論からいきます。極めて高確率で、かんたん見分けられるポイントは1つのみ!

良い花屋の証拠は『店頭に花1本単位の値札をきちんと出していること』。

これだけです。

値札の有無が、何を意味するのか? それは店の舞台裏を経験するとすぐわかることなのですが、値札を出している花屋は鮮度に自信がある目印だからです。「花なんて、市場で仕入れてきてからすぐ売ってるんだから、どこでも鮮度は似たようなものでしょ?」と思っているアナタ、それは素人考えです。

この値札が、花屋の営業方針を象徴しているのです。そこには、日本では、花が主に「贈り物」としての買われる商品だということが深く関わっています。

ギフト商品は、買う人と、実際に使う人が違います。

つまり、あなたのお母さんなり口説こうと思っている女子なりが花束を受け取った翌日に枯れてしまったとしても、買った人が気付く術がありません。受け取った側も、送り主に「すぐ枯れてしまった!」などと無礼なことは報告しません。腐ろうが、花びらがまとめてボットリ落ちようが、礼儀正しい日本人なら、ゴミ箱からはみ出ている花の束を横目で見ながら、「綺麗なお花を部屋に飾って楽しんでいます!」と、礼状など書いてみたりするでしょう。

この、買った人からも受け取った人からも怒られない、という好条件をうまく利用して、恐ろしいことをやっている花屋が、結構あります。つまり、

しょーもない花屋は、腐りかけの花から優先的に使って、贈り物の花束にして売っているという驚愕の事実。

スーパーが賞味期限の短い牛乳から先に売りたいのと、同じモチベーションです。

花は種類によって、寿命がだいたい決まっていて、簡単な手入れさえすれば1〜3週間程度は綺麗に咲き続けます。ところが、私が手伝っている当時「花を貰っても、数日で枯れちゃうから、あまり欲しくない」というお客さんの言葉をよく聞いて、んなアホな!と思いました。数日で枯れるということは、花屋に1週間とか、下手すると数週間置いてあった花に違いない。冷蔵庫で仮死状態にするとそれが可能なのですが、常温に出したとたんにあっというまに老化がすすみ、さらに結露した水分がたまって腐り始めます。

普通のビジネスだったら、高価で大切な贈り物商品には、特に鮮度の高い花を優先して使いそうなものです。ところが、街の小さなお花屋さんの多くは、その真逆をやっているらしく、それを知ったときに度肝を抜かれました。

1本1本の値段がきちんと書いてある花屋がなぜ良いのかというと、数本単位で買う花は、自宅用として買われるものだからです。

買う人と使う人が同じなので、鮮度が悪くてすぐに枯れたら、苦情を言ってくるか、無言で別の花屋に乗り換えてしまう。逆に1本単位の値札をつけていない花屋は、どうしてつけていないのかというと、いくつか理由がありまして・・・。

ひとつは、値札を付けるのが超めんどくさい、ということ。

花は生き物なので、賞「見」期限がありますから、市場で仕入れると、痛んでいるものや売れ残り率を考え、だいたい、仕入れ値の3〜4倍くらいを店頭価格にします。1本400円の薔薇は、市場でたいだい100円台で仕入れます。これは、実際に売っているとまあ妥当な倍率です。

「じゃあ、単純に計算して書きゃいいじゃない」と思う方もいるかと思いますが、実は、日に日に鮮度が落ちていくので、古い花は値下げをしていかないといけません。この管理も結構手間。怠慢な花屋は、そんなことはしません。

例えば、ある花の寿命が1週間だとすると、仕入れた直後に売れば1週間楽しめたものが、5日経つとあと2日しか鑑賞できない。花というのは、鮮度が高いほど楽しめる時間が長い商品です。

まともな花屋だと、その残日数にあわせて数日おきくらいで値引きをします。花屋で何本かおまけしてくれたりする理由の半分は、売れ残っても困る古い花をあげていることも多い。残ったら廃棄費用がかかりますので。花の値段は仕入れた日によって、上がったり下がったりもするので、正確に売価を計算しようとすると、何度も値札を作り直さないといけないということもあります。

花1本ずつの値段をしっかり表示している花屋は、鮮度に自信を持っているという証拠なのです。店頭は花の材料倉庫も兼ねているので、花束を買っても安心。そして、ドンブリ勘定で束にして高く売ることしか興味が無い花屋に比べ、品質や仕入れ日・価格を管理する地道な作業に手間暇かけているという、まともなビジネスならばごく当たり前のことやっているという事実の現れでもあります。

花業界が長い有名なフローリストさんから聞いた話ですが、実は、街の花屋の多くは、何十年も前に花屋を始め、店をビルに建て替えて家賃収入で食っているのだそうです。大人気の花屋にしようなどという、モチベーションがあるわけもなし。ほとんどのお客さんは、花はどこで買っても同じだと思っているので、一番近い花屋で買いますから、客足が途絶えることもない。店の上を見上げて、マンションぽかったら、む〜怪しい〜ぞぉ、と思いましょう。

もちろん、マジメに商売をしている店もあることはお伝えしておきます。花の回転が早い人気店や、有名店も鮮度に関しては問題なかろうかと。

最後に、母の日に花束を贈ろうという方に、私からのアドバイスをひとつ。

母の日の前後の花屋は、朝の新宿駅並みに混んでいて修羅場と化します。どうしても花束のつくりやサービスが雑になりますし、花の相場も上がりますので同じ金額の花束だと母の日の頃はお得感が下がります。売り手側として、母の日前の1週間にテンパリまくった私のオススメは、数日くらい早くプレゼントしてしまうか、花業界の混乱がおさまってから買うこと。サプライズ感もあっておすすめです。

儲かってからじゃ遅い! プロが法人化して賢く生きる方法

前回の「自分が2人に増えちゃった話」では、自分の他に、法人という名の、もうひとりの自分をつくれるという話を書きました。

今回は、その肝である、具体的なメリットについて書いていきます。

個人と法人という「2人体制」で仕事をすると、どんな利点があるのでしょうか?

個人か法人、税率が有利な方で税金を払える

どちらも「人」扱いなのに、それぞれ税率やルールが違うので、有利な方を選んで税金を払えるという、不思議なことが可能になります。

まず、儲かってしまっている個人営業のプロが法人化のする最大の理由のひとつである「税率の差」を考えてみます。

個人だと、収入の上昇に比例して、所得税・住民税・健康保険料の税率が高くなって行く「累進課税」です。税理士さんが書いているその筋の本では800〜900万円の収入になったら、法人化した方が良いとされています。1,800万円を超えると、半分が税金になります。

法人の場合は、収入に関わらず法人税等のトータルが35.64%で固定(現時点の実行税率)。この税率はアメリカと比べると安く、他の先進各国よりも高い部類とのこと。1/3というと多いように感じますが、個人でも税や健康保険の合計で、そのくらい払っている人はざらにいるはず。社長=自分に払う給料の額は1年に1回は変えられますから、法人と個人にいくらずつの申告所得を割り振るかを、調整することもできます。

わたしが法人をつくる前は、この税率の差が節税に関係がある最大の要素だと思っていたのですが、実は、次の要素が予想外に巨大なことがわかりました。収入が増える前に法人化するのも、十分ありです。

経費として認められる範囲が、個人と法人で違うという怪

法人化した方がよいかどうかを論じるとき、税率の話だけが注目されるので、儲かっていない仕事人は株式会社にしてもメリットがなさそうだと思っている人が多いかと思います。

わたしもそう思ってました・・・が、さんざん勉強した結果、もっと大切なものがあることがわかりました。それは、経費のルールの違いです。

実は、法人だと経費にできるお買い物の範囲が、遙かに多い。

法人で無いと落とせない経費には、社員(=社長)へのあの手この手の福利厚生(現物支給や夜食、慰安旅行代など)や、長距離出張のご褒美に非課税で現金を支給できる「出張手当」まで盛りだくさん。

仕事に使う車や自宅兼仕事場は、個人営業では私用で使う時間分は個人で負担することになるので、一部しか経費にできませんが、法人名義だと購入からローンの利子、維持費や車両税・車検代まで、すべて経費にすることができます。

車よりもさらに高い不動産の購入も、法人の方が有利とされています。自宅を法人名義で購入し、社宅として自分に貸し出すことができるわけですが、購入後に継続してかかる費用もすべて経費にすることができます。ローンの利子や、修繕費、固定資産税は、個人だと収入のなかから自腹で払うことになります。

土地だけは個人で所有し、建物は法人で持つと、多額の相続税が節約できるというメリットもあるらしい。建物は毎年、減価償却することによって帳簿上の価値が下がるため、数十年後に建物の価値はゼロになります。その時点で財産の少なくなった会社の株式を相続するという節税手法だそうです。土地や絵画は、古くなっても価値が下がらないという扱いなので別です。

不動産の購入になんぞ縁が無い!というそこのあなたも、仕事場の家賃くらいは払っているでしょう。

法人の本店登記住所を自宅にすると、少なくとも家賃の50%を経費にできます。個人で自宅営業の場合は、水場などの共用部分を一切除いた、仕事専用の部分の面積比率しか経費にできませんから、多くても1/3くらいが限界ではないでしょうか。

逆に、個人の方が有利なものも少しだけあります。それは接待交際費。

個人だと営業活動に関係あれば無制限に使えますが、法人にすると1人1回あたり5,000円まで/年間600万円の上限、しかも90%までしか経費にできないという制限があります。資本金1億円以上の会社となると、接待交際費は一切経費にできなくなっています。大企業の人が、最近ぜーんぜんおごってくれない理由はこれです。高い飲み食いが好きな人は、個人事業の方が有利な場合もあるかもしれません。

私のここまでの勉強と経験では、経費にできる幅は、法人の方がだんぜん有利で、個人事業のときよりもかなり多い金額を経費にすることができています。少し勉強が必要で頭は使いますが、その価値は十分あるかと。

法人と個人で、経費を二重に落とせるという奇妙な話

お仕事をした報酬は法人が受け取ることになり、そこから様々な経費を差し引きます。残った金額の中から、電卓片手に法人税の予想額をにらみつつ、唯一の社員である自分に対して払う給料の額を自分で決めて払います。

自分で自分に給料を払うという、1年弱やってもまだ違和感のある毎月の光景です。

さて、そのお給料。社長さんがもらった金額ぜんぶが課税の対象になるわけではありません。「給与所得控除」というものを差し引くことができます。お勤めの方なら、正体不明とは思いつつ、聞いたことはあるでしょう。

これが、個人営業の人が株式会社を持つ上で非常に重要なのです。金額も大きい。

サラリーマンでもスーツや靴を買ったり一定の仕事のために経費が発生しているでしょ?という、政府のあたたかい配慮により、「勤め人のための見えない経費」を引くことができるのが、給与所得控除です。

例えば、社長である自分自身に支払う給料の年間総額を、控えめに300万円にしたとします。これは法人としてあの手この手で経費を吸い尽くした末の残金です。

ところが、ここから更にサラリーマン控除を引ける! 300万円の1/3強にあたる「108万円」が給与所得控除になり、192万円にだけ税金がかかります。これが個人事業だと、経費を差し引いた残高である300万円がまるごと課税対象に(青色申告でも、収入に関わらず65万円の控除の限界が)。これだけで10万円単位の税金の差です・・・。

1人で設立したマイクロ法人を持っていると、いわば二重に経費を載せられる形になるというわけです。

2人の「人」の間でお金をやりくりできる

仕事の報酬を個人で受け取ると、その時点で、どうにもごまかしようがありません。移動する先が、他人しかありませんので。

法人を持っていると、受け取ったお金を、会社と個人にどうやって分配するかを決めることができます。

個人としての自分に、法人から払う給与の額も、意図的にコントロールが可能です(社長の給料は、1年に一回だけしか金額を変えられませんけれども)。

法律上は、個人と法人は、まったくの別人なので、お金の貸し借りもできます。

クレジットカードをつくったり、ローンを個人で借りたいときは、信用を上げるために個人の給料を増やし、法人で融資を受けたいときは法人収入を増やす、ということもできるようになります。

連帯保証人無しで、家や事務所を借りられる(理論上)

個人で家を借りるとなると、自分が「借り主」になり、親に「連帯保証人」になってもらいますよね、普通は。

法人で借りる場合、借り主は法人、連帯保証人は社長個人という、奇妙なことも可能になります。あくまでも法律上は2人ですので。

大家さんが承諾の上という前提はありますが、事実上、連帯保証人が不要というケースもありうる。私はまだ実践していませんが、近い将来経験することになるかと。

勤め人じゃなくてもクレジットカードが作れる(理論上)

個人営業で苦労することの筆頭は、新しいクレジットカードをつくるときです。

カードというのは「安定した収入のある勤め人」を対象にしている金融サービスですから、個人営業の人には簡単には発行されません。収入がジェットコースターな人の返済能力は正確に計ることができませんのでね。私だったらそういう人の申し込みは却下するでしょう。

さて、自分の法人を持っていると、オーナーである社長は給料を貰っている勤め人ですので、少なくとも「勤め先」を書くことができる。収入も、自分で決めた人聞きの良い金額にしてあれば「安定した収入」をクリアできます。

法人の年商や従業員数なども審査の対象になるでしょうが、少なくとも、単なる個人のときよりは条件を多くクリアできます。ちなみに「従業員数」というのは、皆さん勝手に正社員数のことだと思っている方が多いですが、法的定めはなく、各会社独自のものなので、アルバイトや非常勤のお手伝いさんまでカウントしても構わないらしいです。要するにお金を払った人に人数。

勤務事実の確認電話がカード会社からかかってきて、自分が出るというのも、なにやらきもちわるい光景ですが・・・。

個人営業だと住宅ローンもNGなことが多々ありますが、同じ理由で有利になるのではないでしょうか。

個人を守る砦を持てる

人生、不足の事態はどこかで必ず起こります。事業でなにか大失敗をやらかしたり、外注費を払えなくなって、多額の債務を背負うこともあるでしょう。

個人事業の場合、当たり前ですが、その全額を個人として背負うことになります。払えなければ自己破産でもするしかなくない。

株式会社は「有限責任」というルールなので、株主=自分には、債務の責任がおよびません。

たくさんの人からボコボコに怒られること必至ですが、会社をつぶせは、それでめでたくおしまいです。借金などの場合、社長が個人として連帯保証人になっていないことが条件になりますが、法人という楯で身を守ることができる状況は多くなります。

節税のことをメインに書いてきましたが、あぶない現代ことがあふれかえる現代。個人としての活動は、社会への露出やプライバシー面、法律上においても無防備な状態です。

法人と個人という2人の自分を使い分け、リスクを引き受けてくれる身代わりを持つ。身を守る手段として、「影武者」としての法人を使って生き抜くのもありではないでしょうか。

必殺『分身の術』! 株式会社にしたら、自分が2人に増えちゃった話

自分がもう一人いたら、いろいろ楽だろうなぁ。〆切に追われながら、そう何度も妄想したことがあります。

そんな私が去年の初夏、会社をつくったら、なぜか自分がふたりに増えてしまいまして、いろいろと有利になりました。

主に、税金上のことですので、仕事は楽になりませんでしたが。

会社と節税の話には、私のまわりの仕事人さんたちが、強く興味を示しているので、一個人のプロが小さな株式会社をつくるとどんなメリットがあるかを、「二重人格」という、ちょっと変わった視点からご紹介します。

わたしは、ずっと個人営業のデザイナーとして仕事をしてきましたが、橘玲さんの『貧乏はお金持ち』という謎めいた本を買ったことがきっかけで、昨年の初夏に思い切って、阿部書店株式会社という会社をつくりました。

会社を作る理由は、大企業との取引で社会的信用が必要とか、儲かってきたので法人にして節税!・・・というものが大半だと思いますが、わたし自身としましては、「分身の術」が使えるようになったことが、予想外に一番便利だと実感しています。

まず、基本的な概念からご説明しましょう。

「人」というと、肉と骨の固まりである私たち自身をまず思い浮かべますね。法理上は「自然人」と呼ばれ、そのへんにゴロゴロいる、あの2本足で歩き、よく鳴くあれです。神様がつくった人、とも言えるかと。警察に守ってもらったり、裁判を利用したり、パスポートを持って外国に行ったり、お金を借りたりなど、平等の権利が保証されている生身の生き物です。

生身の人間以外に、ちょっと変わった「人」もあります。株式会社をはじめとする「法人」というやつで、人自身がつくった、もうひとつの人です。

「法律」の力により、自然人と似た権利を持つことができる「人格」という意味だそうです。一般的には複数の人が一緒に活動しやすいように集まったときに持つものなので、社長のほかに監査役など数人が必要でした。ところが景気対策の一環で、資本金1円でも株式会社が作れるようになっただけではなく(前は1,000万円必要でした)、「1人だけ」で株式会社を作れることになりました。

1人で会社を作れるということは、たいそうなことには聞こえませんが、これが実は、どえらいことなのです。

つまり、事実上、会社なのに一個人とほぼ同じということです。普通の会社と性質が違うので、俗称「マイクロ法人」と呼ばれています。株主はオーナーである自分だけなので、社長の一存でなんでもできることになります。つまり、一個人と大差ありません。

さて、こうして自由に使い分けられる「2人の自分」が生まれると、どうなるでしょうか? 次の記事で具体的にご紹介します。

ぞくぞく届く、法人税務の取扱説明書

税務署さまから、ずしっと重い、分厚い説明書がつぎつぎとご到着です。

社員の源泉税のまとめ支払いと、年末調整が両方12月末締めなので、その解説書です。毎年計算方法が少し変わったりするようですので、うちの会社が新米だから気を遣って送ってきてくれている、というわけではないのかも。

源泉税も年末調整も初心者なので、しっかり読まないといけないですね。

意外にも、税務署さんからは、わたしが個人で活動していた頃よりも頻繁に電話がかかってきたり、書類が届いたりします。

会社となると、社員の源泉税を天引きして納める立場にあるので、シビアなのでしょうか。個人の納税者の上にあるのが、法人の納税者ということになるかと。

前に税務署のお兄さんからから聞いたところによれば、個人相手の部門は、確定申告のある3月からが忙しく、夏までにかけて書類の処理で手一杯なのだとか。したがって、税務調査や、納税者へのコンタクトは秋からが多いとのことです。

法人の方はというと、各社とも事業年度が違うので、年間を通してお忙しいのかもしれません。年中連絡が来ます。阿部書店株式会社は、6月設立なので、6月〜5月が事業年度ということになります。

個人営業のみなさん、いま、秋ですね、ふっふっふ。

毎年の収入が乱高下したり、経費の使い方に同業の他の事業とくらべて飛び出ている部分があったりすると、税務署さんの眼にとまるそうです。たしか税務調査が来る率は、個人事業者の4%くらいだと所員さんが言っておられました。

領収書は「阿部書店株式会社」でお願いします。法人登記完了

地下鉄・九段下駅を出ると、雨が降り始めていた。

まだ小雨だけれども、私は傘を差し、皇居の方向へと歩き始めた。数分歩くと、左手に東京法務局が入っている、これといった特徴の無い建物がある。

法人登記の部署は3階で、この建物には税務署やらなんやら入っているようで、工務店風のおじちゃん達が次々にエレベーターに乗ってくる。

私はカバンから、おろしたばかりの現金が入った封筒を取り出すと、印紙売り場のブースに向かい、ドキドキしながら言った。

「株式会社登記の、15万円をお願いいたします。」

おばさんは、奥の方の姿の見えない人物に向かって「数えてください」と言いながら、私から受け取った札の束を渡す。そして、10万円と5万円分の印紙を1枚ずつ私の前に置き、小ぶりな領収書にサラリサラリと素早い手つきで「150000」と書くと、大きな丸いハンコをドドスンと押しから、「はい、ありがとうございます」と言って差し出した。

15万円の価値がある切手のような紙きれなんぞ、めったにお目にかかるものではないから、さっそく写真を撮って、ツイッターとfacebookに載せた。

前に、商標登録の出願で特許庁に行ったときでも、たかだか4万円くらいの印紙だったから、私が見たことのある紙片の中では、面積あたりで一番高価な紙切れだ。

法人登記の受付カウンターを見つけ、列に並んで順番を待つ。

私の前に数人ていど。事業年度の開始は毎月1日だから、今日はあまり込んでいないのだろう。

先頭に目を向けると、業界系のおばさんと窓口のお姉さんが向かい合って、マジな表情で、2冊の書類の束を同時に機敏な動きでめくっている。数秒凝視した後に、1ページめくり、そしてまた1ページ。何をやっているのか皆目検討がつかないが、見事なシンクロぶりだ。

その姿は、鏡に映る相手の真似をする、パントマイムのごとく。

あっという間に私の番が来て、そのパントマイム担当の若いお姉さんに書類を渡した。

書類作成は代行してもらったので、特に不備があるとも思えないから、これでめでたく登記完了だ。

・・・ところが、お役所らしからぬカジュアルな口調のお姉さんは、書類の束の1ページ目を一瞥するやいなや、「本店の住所は新宿区ですかぁ?」と言った。

「すみません、新宿区の登記は、新宿出張所の方に行って頂かないといけないんですよぉ。もしも今日中に登記なさりたいようでしたら『走って』大久保に行ってください」

「は、走ってですか?(笑)えーと、何時までやってますか?夕方までは大丈夫ですかね」

「そうですね、5時15分までやってますのでぇ」

東京法務局の管轄エリアは、東京23区全部だと書いてあったので、九段下にある親玉の建物に行けば良いと思い込んでいたが、来る場所を見事に間違えた。

そして向かった先は、コリアンタウンとして世に名をとどろかせる大久保駅。駅を降りてからの道すがら、韓国語やら中国語やらが耳に入ってくるので、そのへんにいる人が、みんな外人さんにも見える。

東京法務局・新宿出張所は、さっきの都会派最高峰に比べると、ぜんぜんときめかない門構えだ。隣の不動産屋の看板と、デザインと色使いでは区別がつかない。

少々がっかりしながらも、人影まばらな法人登記の窓口へ向かうと、そこにいたのはヨン様だった。

さきほどの女性とは対照的に、クソマジメで色白メガネの大人しい、愛想ゼロの青年。いかにも公務員なわけで、むしろこっちの方がしっくり来ると言えば、そうとも言える。

「株式会社の登記をお願いします」

今日2回目のそのセリフを言って書類の束を差し出すと、ヨン様は、まず綴じていた大きなクリップを外し、無言で書類をパラリパラリとめくって確認している。一言「18日です」と言って私にA4のコピーを1枚渡し、彼は書類の束を小さなワイヤークリップでまとめると、すぐわきのパソコンに座ってキーボードを打ち始めた。

その紙には「本日(6/12)の登記申請は、6月18日(月)を予定しております」とある。その日以降なら、登記が完了した証明書を発行することができるということのようだ。その証明書をもらって初めて銀行に口座をつくったりできるようになる。内容の審査のようなものがあるので、その場ですぐには完了しない。

特に受領控えのようなものをくれるわけでもなくて、いつも不安になる。

先日、父の会社の手続きで府中法務局に行ったときも、書類を渡すと「ご苦労さまです」とだけ言われて終わりだった。法務局というのはそういうものなのだろうか。

こういうものに慣れていていない私は、念のため1分ほどロビーをウロウロして、ヨン様が私を探していないことだけ確認すると、傘を取り出して、雨の大久保の街へと出て行った。

設立日は、書類を提出した本日付。今日からは、領収書は「阿部書店株式会社でお願いします」ということになるのだ。

私は、若い頃に立ち寄ったことのある、大久保駅と新大久保駅のちょうど間にある、安い回転寿司の自動ドアをくぐると、独りプチ祝いランチの会をはじめた。

こんなに楽チン、今どきの法人設立。阿部書店株式会社の誕生ちかし

株式会社設立は、つくるときも、そしてその後も、めんどくさいことだらけ!・・・というイメージを持っている個人営業のプロは多いでしょう。

私もその一人でして、長年、株式会社にしよう思っていながら、ずっと個人事業主として活動をしてきました。

ところが、この冬に橘玲さんの「貧乏はお金持ち」という本を読んで、会社設立に対するイメージが180度変わってしまった。そのときの私の興奮ぶりは、読み進めながらツイッターでマシンガンのようにつぶやくのを目撃した人はご存知でしょう。

そのびっくりな全貌は、詳しく書く機会が来るかと思いますが、この本で学んだことの一つは、会社をつくるという最初のハードルがものすごく低くなったということ。

日本政府が景気回復の一環で、起業を大々的に推進していて、規制緩和や法改正をしたのが、その理由です。

 

設立にかかる費用が3.5万円安くなった

会社のルールブックとなる「定款」を公証役場で認証してもらうとき、認証料5万円に加えて「4万円の印紙税」が必要でしたが、政府が推進する電子認証を使うと、これが「無料」になります。

自分で電子認証をやろうとすると、手間と機材導入費用がかかるので、行政書士に頼むのが現実的ですが、ネットだと5,000円程度で引き受けてくれるところが多数あります。

単純計算すると、株式会社の登記が「3万5,000円安く」なり、総額20万円ちょっとになりました。

行政書士に4万円で会社設立を依頼して、自分で手続きをした場合にかかるコストと相殺するという手もあるようです。

たった1人で設立できる

いままでは、代表者の他に、少なくとももう1人の取締役が必要でしたが、いまは「代表取締役1名だけでOK」になりました。

個人事業の自営プロも、第三者を巻き込まずにそのままの体制で法人に移行できます。

役員の任期もいままでは2年だったのが、最大10年に延長になり、わずらわしい書類手続きも減りました。

資本金が「ゼロ円」でも良くなった

これはご存じの方も多いと思いますが、昔は株式会社を設立するには「1,000万円」の資本金が必要でした。いまは、ゼロ円でも可能です。

ただし、現実的には、設立後に現金が少し無いと支障が出ます。自治体の創業融資などを利用する場合にも、資本金×数倍が限度額になるので、ペーパーカンパニーでもない限りは、ある程度は必要だそうです。

資本金は現金である必要はなく、「物」でもOK。

「物による出資」が簡単になった

資本金を物で出す場合は、「現物出資」と言って、個人事業として使っているパソコンやカメラ、オフィス家具などを「中古時価」で出資可能です。私の場合、製作機材や家具の多くを現物出資にして、合計70万円ほどを資本金の額として追加します。

この現「物」による出資総額と、現「金」での出資の合計が、会社の資本金ということになります。

おどろくべきことに、自社のホームページや、知的所有権(著作物や開発したソフト、特許権など)も、現物出資の対象です。つまりお金儲けのタネになる権利は、新会社に出資するという形で譲渡でき、妥当な事業価値が計算できるものなら、現物出資が可能。

私のケースでは、昨年開発したiPhoneアプリ(外注実費20万円、自分の人件費数ヶ月で製作)を、29万円の価値がある資産として、資本金に追加しました。(29万円という半端な数字なわけは、現在の資産一括償却の上限が30万円未満のため)

新会社法の現物出資では、500万円以下なら、取締役(=ひとり起業なら自分)が書く調査報告書だけ添えれば済みますので、第三者の資産価値評価は不要です。

また、現物出資した品々の総額は、そのまま経費として計上できるため、初年度の利益も圧縮することができます。相場以上の金額をつけて現物出資をすると、あとで税務署に怒られて課税されるそうですので、ご注意を。

書類作成から定款の電子認証まで代行してくれるネットサービスあり

私の場合、さいきん雑誌の起業特集でよく紹介される「会社設立ひとりできるもん」という設立書類の作成サービスを使います。

解説に従ってネットで情報を入力すると、プロがチェックした上で登記に必要な書類をすべて作成してくれて、たったの7,350円。+5,000円で、出来上がった定款はそのまま行政書士さんが電子認証してくれるので、前述のコスト節約にもなります。

自分でぜんぶ手続きをするよりも、プロに頼んだ方が安いという怪・・・。ただでさえビジネスの立ち上げで時間が惜しいときですから、頼まない手はありません。しかも最短1日で書類完成!

資本金の払い込みは通帳コピーでOK

資本金の払い込みには、設立登記の前に銀行にいったん預けて出資金払込証明書というものを出してもらう必要がありましたが、現在は、代表者の口座に振り込んで通帳をコピーするだけで良くなりました。法人設立の障害のひとつだった要素だそうです。

「同じ住所」に同名/同業の会社がなければ登記可能に

今までは、同一の市区町村内に同名称/同業種の会社があると登記できない規制があり、事前に調査をする必要がありましたが、これが撤廃され、「同住所(つまり建物)内」で重複しなければ登記可能に。意図的に大企業と同じ名前の会社と作ると法に触れるそうですが…。

「事業の目的」の記載は緩くてOK

前述の類似商標規制が撤廃され、業種がかぶる可能性が低くなったため、定款に記載する「事業の目的」は、広い意味の定義でよくなりました。いままでは、かなり具体的に書かないと審査ではじかれたそうですが、いまは「飲食業」や「不動産業」というようなものでも通るそうです。

ただし、取引先が登記情報をチェックする可能性がある場合は、ある程度具体的に書いた方が良いという情報も。

登記住所は郵便物が届けばどこでも可

登記住所は基本的に「郵便が届けばどこでもOK」なのだそうです。

部屋番号などを記載しないで登記しても、郵便局に届け出をしておけば配達してくれるそうです。登記可のシェアオフィスや、私書箱の住所でも構いません。マンションでも、具体的に登記を禁止していない限りは、別にうるさいことは言われないケースがほとんどだそうです(看板も出さないし、人も出入りしない極小会社の場合)

 

さて、会社を作った後のあれこれについても、以前より条件が良くなったことはいろいろあります。中小企業向けの減税措置や、会計・決算のことなどなどなど。

詳しく勉強&経験してから、また書かせて頂くことにします。