仕事場兼自宅の模様替えに思う、人間の飽きっぽさ。

完璧な家のデザインや、家具のレイアウトなどというのは、無いと思っている。

なぜかというと、どんなに苦労して究極を突き詰めたところで、時間とともに飽きてしまうから。

自分の机や食卓から見える景色は、たまに変えた方が良い。文字通り行動パターンも変わる。

職業柄、次から次へと違うプロジェクトをやるので、飽きっぽい性格だと言ってしまえば、たしかにそうかも・・・と納得できないこともないけれども、飽きっぽいのは人間の本質です。

飽きっぽくない人は、新しいやり方でやってみようという「進化」という名の実験に手を出さないし、牛のように足元の資源を食いつぶしてしまう。

投稿者:

阿部譲之

主にデザイナー業。マレーシア・ペナン島在住。中学校の美術教科書に作品掲載。グッドデザイン賞受賞。十四代目伝統木工の家に生まれ日米修行→NYの美大で工業デザイン専攻しながら石岡瑛子氏のお手伝い→フリーランス七転八倒→ちょっと新生銀行勤務→ちょっと花屋→ 阿部書店(株)を設立して主にデザイン業→ 双子が産まれる → ペナン島にお引っ越し。その昔、日本のデザイン誌を中心に寄稿。ツイッター @yoshiabe