正式発注から丸3週間になろうという昨夜、インドからテスト版アプリが送られてきた。
これが、自分のiPhoneにインストールしてチェックできる一番最初のバージョンだ。デザイン画にすぎなかったアプリに、文字通り指で触れる、感動の瞬間である。
初めて仕事を頼んだ相手なので、最初のラフ版の出来がどうかで、先行きがある程度想像できる。半分楽しみでもあり不安でもある複雑な心境だ。送られてきたのが夜遅かったこともあり、また、見るのが微妙に恐ろしかったりもして、翌朝にインストールすることにした。
正式発注から丸3週間になろうという昨夜、インドからテスト版アプリが送られてきた。
これが、自分のiPhoneにインストールしてチェックできる一番最初のバージョンだ。デザイン画にすぎなかったアプリに、文字通り指で触れる、感動の瞬間である。
初めて仕事を頼んだ相手なので、最初のラフ版の出来がどうかで、先行きがある程度想像できる。半分楽しみでもあり不安でもある複雑な心境だ。送られてきたのが夜遅かったこともあり、また、見るのが微妙に恐ろしかったりもして、翌朝にインストールすることにした。
ついに「寿命アプリ」をインドに正式発注した。開発者募集から1週間ちょっとという、あっというまのプロジェクトスタートだ。
11社+1人のiPhoneアプリ開発先からのオファーから選ぶのは、悩ましい道のりだった。日本の会社とは比べものにならない超積極的な営業活動に振り回されながらも、ベストの1社を選んだ。
もろもろの条件が絡んでいるのは言うまでもないが、一番大きな要素となる、「金」の沙汰からご説明しよう。海外アウトソースの胆となる要素あるからして。
愛用しているのは、真っ白なコピー用紙と、パイロットのジェルボールペン。次々に出てくるアイデアを超高速で書き留めるには、このコンビが無敵だ。
iPhoneアプリでも、ウェブサイトでも、そして、グッドデザイン賞を頂いたパッケージでも、はじまりの始まりは黒ペンと白い紙から生まれる。頭の中にしか存在しないデザインが、初めて目に見える形になるこの瞬間が「アイデア・スケッチ」だ。
今回は、その一部をちょっとお見せします。
iPhoneアプリ開発の募集を載せてから、数日。あっという間に世界各地の11社とフリーランスの1人から応募があった。
こんな仕事人探しはは生まれて初めてだが、入札のメッセージや売り込みの仕方もいろいろなら、英語のレベルもバラバラ。定型の営業文をコピペしただけの会社があったと思えば、こちらのデザインをしっかり検討した上で意見まで述べて入札していたり、はっきりと差があっておもしろい。
「Non-disclosure Agreement」という、いかにも恐ろしい見出しの書かれた紙切れ。
国際的なビジネスの舞台においては、「書面で約束しなかったことは、約束していないものとみなす」のが常識である。口約束と信頼関係を重んじる日本人としては、とうてい理解しがたいヤボな習慣だ。
iPhoneアプリの開発者の募集をするにあたり、怪しげな連中も読んでいるに違いないウェブサイトには、詳しいデザインまで載せるわけにはいかない。そこで、最初は簡単な概要だけを載せ、興味を持って連絡をしてくれた相手の一部に、詳しい企画書を見せて精密な見積もりを出してもらう。
その際に必要になるのが、通称「NDA」と呼ばれる秘密保持契約書だ。
iPhoneアプリの海外アウトソース。「iPhone開発」と「海外アウトソース」の両方が初めてというプロジェクトで、最初の一歩を踏み出した。世界各地のプロ達に仕事を頼めるサービス「elance.com」を利用して、つくってくれる人/会社を募集するところからスタートである。
私はよくいる、夢見がちなデザイン屋の一人である。
花を郵便で送るという例の無謀なサービスは、相棒とのコラボだったのが功を奏して形にはなったが、横たわる屍は数知れず。
その中のひとつは「iPhoneソフトで一攫千金」という、はやりの野望だ。自分でプログラムを書くために、高い本を5万円分、宅急便でアメリカから取り寄せて熱中して勉強したあげく、諦めた。
ウェブサイトのためのちょっとしたプログラムを書けるものだから、「プログラミングは天職」だと豪語していたのだが、パソコンやiPhone用の本物のソフトづくりは、まったく歯がたたなかった。
これには、我ながらびっくりした。